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作成協力:岡村真理氏、今井桃子氏
中国式の丸窓と屋根の反りが美しい土神堂は、1691年に、福建省出身の中国人たちにより、唐人屋敷の中で一番初めに建てられたお堂です。
門をくぐり、小さな石橋を渡ってお堂に入ると、中国では身近な神様である土神が祀られています。金運のご利益があるとされており、福徳正神とも呼ばれています。
かつて、土神堂前の広場では、長崎くんちにも登場する「龍踊り」の演舞(※1)や、月琴(げっきん)、笛、銅鑼(どら)、喇叭(らっぱ)などの楽器の演奏にあわせて役者が演技をする「唐人踊り」(※2)などのさまざまな行事が行われ、長崎の文化に大きな影響を与えました。
※1 土神堂前で行われていた龍踊りの様子
川原慶賀「唐蘭館絵巻」より「龍踊図」(長崎歴史文化博物館蔵)
※2 土神の誕生祭で行われていた唐人踊りの様子。
川原慶賀「「唐蘭館絵巻」より「観劇図」(長崎歴史文化博物館蔵)