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沈黙の碑

ページID:0006694 更新日:2024年11月11日更新 印刷ページ表示

位置

出津文化村内「沈黙の碑」の画像
出津文化村内「沈黙の碑」

 遠藤周作は、小説『沈黙』に登場する架空の「トモギ村」のモデルの一つとして、江戸時代に大村藩が治めていた黒崎村を設定しています。
 現在は長崎市の外海地区にある西出津町、東出津町、下黒崎町などにあたります。
 このうち、長崎市外海歴史民俗資料館やド・ロ神父記念館、出津教会堂が集中している「出津文化村」の一角で、海をみおろす場所に文学碑があります。

設置経緯

 遠藤周作が生前中の昭和62年11月に、長崎市在住で遠藤の友人のご尽力により「沈黙の碑」が建立されました。
 遠藤は、この地を「神様が僕のためにとっておいてくれた場所」と評し大変気に入っており、碑の除幕式後に、「あの碑と場所は私が思っていたとおりの場所で、(中略)とにかく私にとって、ベターではなくベストの文学碑」という言葉を残しており、遠藤のこの地に対する思い入れの深さをうかがい知ることができます。

碑文の内容

 文学碑は、大きな二つの岩からなり、一つには「沈黙の碑」が刻まれ、もう一つには、遠藤周作がこの碑のために特別に著した文章を残しています。

 「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです」