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遠藤周作を偲ぶ一日(H23.11.3)

ページID:0006719 更新日:2024年11月11日更新 印刷ページ表示

遠藤周作を偲ぶ一日(H23.11.3)
対談「戦国時代への想像力――遠藤周作の場合」

 イベントでは、最初に加藤先生が、遠藤文学における歴史小説の概略をご紹介くださり、その後、神田さんのご登場となりました。
 ご披露くださった創作講談は、吉野の恋を描いたもので、一人で何役をも演じ分けるその技に惹きつけられました。普段、あまり歴史ものに馴染みがないと仰る受講者から「講談で楽しく学べたので、より興味が深まった」と感想もいただきました。
 講談後のトークでは、加藤先生が「信長と遠藤先生は、母との関係において全くの逆。母に全く愛されなかった信長を、母に溺愛されて育った遠藤先生が描く。信長は吉乃に「母」を求めていたからこそ、先生は歴史小説でそこを書いた。だけれども最終的には、利害関係のみで人を物として扱う信長を、遠藤先生は好きになりきれなかった」とご解説くださいました。
 遠藤作品に示された「赦しの神」「母なる神」のイメージに心打たれた愛読者は数多いるのではないでしょうか。


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