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更新日:2024年8月6日 ページID:000758
長崎市には、1件の指定無形文化財と国指定を含む約60件の無形民俗文化財が現在も継承されています。
そのうち「長崎くんち奉納踊」は、昭和54年2月3日に国指定重要無形民俗文化財に指定されております。この奉納踊は、77の踊り町が7年に1巡で長崎くんちに奉納しておりました。しかしながら、長い年月の間に出し物が廃絶し、奉納できなくなった踊り町もあります。また、出し物が新しくなったものもあり、今ではわずか10件余りの芸能が戦前からの伝統を受け継いでいるだけです。
このように、多くの芸能が新しくなりましたが、奉納踊のシステム自体は江戸時代からの長い伝統を受け継いでおり、「長崎伝統芸能振興会」を組織し、その保存継承に努力しております。
また、長崎くんちとは、直接つながりのない民俗芸能も数多くあります。それらは主に、市の周辺部の元佐賀藩や大村藩の領内であった農・漁業が主な産業であった地域にあり、バラエティに富んだ民俗芸能が保存継承されております。その多くは「長崎市郷土芸能保存協議会」に所属し、協議会が主催する長崎郷土芸能大会(毎年9月開催)に数団体づつ出演し、保存継承に努めています。
郷土芸能保存協議会所属の民俗芸能は、異国情緒豊かなものから日本独特の農耕儀礼に係わるものまで様々であり、ほとんどが百年以上の伝統を持ったものばかりです。
なかでも最も多い芸能は肥前系統の浮立で21件もあり、日本の西端、外国との窓口の長崎といえども西九州地方の一部であることを示しています。
獅子舞は7件(浮立に取り込まれたもの2件)あり、海外との接点としての長崎を象徴した中国風の踊りとなっています。5件の龍踊(うち、くんちで奉納されるもの2件)と竹ン芸・明清楽など長崎ならではの芸能であります。
そのほか、飾りそうめんは、たいへん珍しいもので、口説き調盆踊りやコッコデショなど地域性を反映した特色ある芸能が20件ほどあります。
なお、これらの芸能の多くは今では、それぞれの地域の神社の祭り『郷(さと)くんち』に奉納されております。
市内各地で開催される郷くんち情報はこちらのPDFをご覧ください。
2024年 長崎市の郷くんち紹介(PDF形式 119キロバイト)
郷くんちの日時・場所は変更される場合があります。最新の情報は各保存会へご確認ください。
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